商品の魅力が伝わるVTuberのPR台本の作り方
PR台本は、商品説明を読み上げるためだけの原稿ではありません。視聴者の疑問に答えながら、伝えるべき情報を落とさず、自分の言葉で紹介するための設計図です。
書き始める前に、今回のゴール、必須情報、言ってはいけない表現、視聴者に案内する行動を先方とそろえましょう。以下は、食品や生活雑貨などの商品紹介を想定した制作手順です。
先に視聴者の疑問を並べる
商品資料の順番をそのまま台本にするより、視聴者が何を知りたいかを考えます。「誰向けなのか」「どう使うのか」「どんな場面で便利か」「どこで買えるか」など、購入や体験の判断につながる疑問を書き出します。
紹介する情報が多すぎる場合は、配信内で伝える項目と、公式ページへ案内する項目に分けます。ただし、価格や条件を誤認させる省略は避け、判断に必要な条件は一緒に示してください。
事実と感想と提案を分ける
「容量300g」は商品仕様、「私は香りが強いと感じた」は感想、「休日の昼食で楽しむ企画にする」は演出の提案です。この3つを混ぜると、個人の感想を商品全体の性能として言い切る危険があります。
商品の効果、最上級表現、比較優位などは、確認済みの根拠と表現を使います。消費者庁は、実際より著しく優良であると示す表示などを規制しています。[1] 「個人の感想です」と添えれば、どんな断定も問題なくなるわけではありません。
台本を場面単位に分ける
| 場面 | 台本に書く内容 | 確認担当 |
|---|---|---|
| 導入 | 広告である説明と今回扱うテーマ | 双方 |
| 商品概要 | 正式名称、主な特徴、使用条件 | 企業側 |
| 実演 | 操作・調理の順番、見せるポイント | VTuber側 |
| 感想 | 実際に試して分かったこと | VTuber側 |
| 案内 | 購入先、期間、必要な注意事項 | 企業側 |
この役割分担は例です。最終承認者は案件ごとに決めてください。企業確認が必要な項目が分かると、全文を何度も読み直す負担を減らせます。
5分の商品紹介台本の例
次は架空の冷凍スープを紹介する構成例です。実際の商品仕様、価格、調理方法に置き換えて使用してください。
0:00〜0:20 「今日は○○社からご依頼をいただき、冷凍スープ○○をご紹介します。調理方法と、私が実際に食べて感じた味わいをお伝えします」
0:20〜1:00 「こちらは○人前のセットです。保管方法や調理時間は、商品に記載された案内をご確認ください」
1:00〜2:30 調理・盛り付けを紹介。確認済みの手順を見せる。
2:30〜4:10 香り、具材、食感を順番に説明。未体験の感想は事前に書き切らず、メモ欄にする。
4:10〜5:00 「販売ページは概要欄にあります。価格、送料、販売期間を確認して、気になる方はチェックしてみてください」
尺は目安です。実演が長くなるなら、商品情報を早口で詰め込むより、構成そのものを調整します。表示する画像やテロップの指示も台本に付けてください。
PR表示を演出の外へ追いやらない
YouTubeでは対象となる有料プロモーションを申告する必要があります。[2] 申告だけで説明が完了したと考えず、視聴者が企業との関係を理解できる言葉を台本へ入れます。
途中参加や切り抜きも想定し、冒頭以外での再説明や画面表示も検討します。「自然な紹介にしたい」という要望があっても、案件であることを隠す構成にはしないでください。
リハーサルで確認する3つのこと
まず、声に出して読み、予定時間に収まるか確認します。次に、商品名と価格を誤読しないか、画面上の表示と一致しているかを見ます。最後に、想定質問へ答えられるかを確認します。
想定外の質問には「確認できているのはここまでです」と言えるよう、回答を保留する文も用意しましょう。体験前に決め付けた感想や、確認できない効能が残っていないかも点検します。
承認後は版と変更点を残す
台本の提出時には、確認してほしい項目と回答希望日を添えます。修正後は変更箇所を明示し、承認済みの版を本番用に固定してください。
台本を詳細にする目的は、自由なリアクションをなくすことではありません。正確に伝える部分を固めることで、自分の体験を安心して話せる状態を作りましょう。
参考情報と関連リンク
制度・サービス情報の確認日:2026年9月11日。手順や日数の例は実務上の提案です。
- 消費者庁:優良誤認とは
- YouTube ヘルプ:有料プロダクト プレースメント スポンサーシップ おすすめ情報を追加する
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